ゆったりまったり暮らし

初マタ妊婦の生活を書いています。

人生で初めて5針縫った結果、無痛分娩にすると決めた

料理中、指を切ってしまいました。
切ったというよりは、そげ落としました。
その結果、無痛分娩を選ぶ決心がつきました。

指先をそげ落とした

夕飯の準備中。
付け合わせのトマトを半分に切ろうとしていたんです。
でも、トマトだけでなくて指も一緒に切り落とし(そうになっ)てしまいました。

指の先、ぱっくり

トマトが切れた、と同時に鋭い感覚が走りました。
「イッ」
私にも反射神経ってちゃんとあるのね、って感じで腕がびくっとなりました。
指先を見ると、腹の部分、1~2ミリほどの厚さの皮膚がぺらん、とぶら下がっています。
皮膚はもう肌色ではなく、白くなっていました。
残り0.1ミリほどがかろうじて指先にくっついています。
「指、そげたぁ…」
と思うのもつかの間、血があふれてきました。
止まらない。
どんどん流れてくる。
指先がドクドクしている感覚が強くなっていく。
どうしよう。
とりあえず、止血しなきゃ。
傷口を水道で流して、心臓より高くして圧迫固定。
止まらない血。
それでも止まるのを待つしかないです。
2~30分圧迫して、なんとか落ち着いたので、キズパワーパッドを貼りました。
でもまだズンズン痛む。
ちょうど夫が帰宅して現状報告。
夫は「大丈夫大丈夫」と言っていたけど、翌日心配になって外科に駆け込みました。

外科にて

血は止まっていましたが、流血の量が忘れられず自然治癒できるのか不安になって外科を受診。
順番が来たものの込み合っていて、先生ではなく看護師さんが対応してくれました。
一通り状況を説明した後、「傷を見せてくださいね」ということで見せようをしたものの、キズパワーパッドがはがれません。
密着しすぎていて、引っ張られるたびに痛い。
見かねた看護師さんがはがしてくれようとするけど、「イタイです!」とつい声が出てしまいます。
そんなに引っ張ると、少しだけくっついている皮膚ごとちぎれてしまいそう。
「皮膚がちぎれちゃいます」
泣き言を言う私。
攻防していると傷が開いてきて、血があふれてきます。
どんどんドバドバ出てくる血に、視界が黄色くかすんで、頭がクラクラしてきます。
椅子に座っていたのですが、倒れ込みそうになりました。
これが貧血的なやつ?
それでもはがれません。
そこに先生がやってきます。
フラッフラの私と看護師さんの様子を見て状況がわかったのか、「痛みが強いようだから、麻酔、しましょうか」と声をかけてくれました。
倒れそうな私、必死に「はい!!」と返事しました。
というか、その選択肢があるのなら、早くしといてほしかった…。
すぐに麻酔の準備が始まりました。
座っているのが辛かったので、ベッドに横にならせてもらいました。
しばらくして「では麻酔しますね」と、指の根本に刺される麻酔の針。
麻酔が注入されるにつれて、すぐに感覚がなくなっていきます。
触られていることすらわからなくなっていきました。
その後、麻酔が効くまでしばらく待機。
天井を見てぼーっとしていました。
麻酔、すごいじゃん。
しばらくしてからさっきの看護師さん登場。
「じゃあ、はがしますね」
キズパワーパッドをはがしているようです。
ぜんっぜん痛くない。
さっきの痛みは何だったんだ、と。
いつの間にか先生もいて、「では、縫っていきますね」と。
もうはがれたの?
全然いたくない。
え、今縫ってるの?
ぜんぜんわからないよ。
これを麻酔なしでやろうなんて絶対無理。

人生で初めて縫った感想

麻酔の力、偉大でした。
指先だけど、麻酔されるまでとてつもない痛みでした。
縫った後の指先の黒い糸を見ると、「これが麻酔なしだったら…」と恐怖を覚えます。
出産の痛みって、指の切断と同じくらいって言われているようです。
指先でこれだけ痛かったんだから、私、耐えきれる気がしません。
自然分娩とか、できない。
冷静でいられない…。
無痛分娩がいい。
このできごとがあってから、無痛分娩にしたい気持ちが私の中で固まりました。


追記:抜糸は麻酔なしでした。「痛くないですよ」と言われていたけど、皮膚が引っ張られる感覚があって、それに伴ってジクジクと痛かった。何度か「イタッ」と振り払いそうになってしまって危ない場面もありました。本音を言うと、抜糸も麻酔してもらいたかったくらい。しかも、家に帰って「なんか違和感があるなぁ」と思って指を観察していると、糸、まだ残ってました。抜糸しきれてなかった。もう一度行って抜いてもらうべきなのかなぁ、と思ったけど、そのためだけに時間とお金を使うのも嫌だったので、思い切って自分で抜いてしまいました。ピンセットでちょんちょん、と少しずつ様子を見て少しずつ抜いていきました。当然痛かったです。かなり長い時間をかけて抜きました。もうこんな体験、いやだ!